チャート分析 chart analysis 2003 7 19
日経平均株価(Nikkei Stock Average)
今週の日経平均株価の日足チャートを見ますと、
上昇する25日移動平均線に対し、日経平均株価が、7月10日に、
大きく上方かい離しました。
そのため、上昇する25日移動平均線に対し、
日経平均株価が、下降し、
25日移動平均線との距離を調整する相場となりました。
今後、日経平均株価が、25日移動平均線に対し、
反発し、上昇するかがポイントになります。
債券市場(bond market)
債券先物(10年物)の日足チャートを見ますと、
まず、言えることは、4月、5月に比べて、値動きが激しくなったと言えます。
5月の日足に比べて、7月の日足は、長さが3倍以上あります。
つまり、値動きが、3倍になったのです。
チャートから言えることは、2つあります。
日足が、一定の幅の中を上下しながら、上昇し、
下降してくる25日移動平均線に接触しそうです。
この場合は、下降する25日移動平均線に上昇を押さえられる可能性があります。
次に、この日足チャートを反対に逆さまにして見ますと、
まず、7月4日の日足の、上に長いヒゲは取り除いて、考えます。
この日足チャートでは、日足が一定の幅で上下し、フラッグ型という形を形成しています。
6月10日の基点が、この旗の付け根にあたり、
7月3日までが、この旗のポールにあたります。
そのため、日足の「保ち合い、上放れ」が起きた場合、
このポールの長さだけ上昇します。
ポールの長さは、4円に相当します。
為替相場(exchange rates)
為替相場については、週足チャートを使います。
円/米ドル相場は、いろいろと報道されますが、他の通貨に比べれば、安定的です。
一定のレンジの中を、上下しています。
注意が必要なのは、5月19日の115.10を超えた時です。
これは、「保ち合い、上放れ」になりますので、大きく相場が動きます。
円/ユーロ相場については、変動が大きく、ドルに比べて為替リスクが高くなっています。
5月30日の142.22を底として、上昇し、7月18日は、135.07となりました。
今後、このまま上昇し続けることは、あり得ますが、可能性が低いでしょう。
いったん、下降し、W底を形成し、再度、上昇する可能性があります。
円/カナダドル相場については、この2週間で、大きく変動しました。
連続して、下降していましたが、大きな陽線が立ちました。
今後、トレンドが変る可能性があります。
6月30日の90.47で反発し、7月18日は、86.58になりました。
円/英ポンド相場については、大きく反発しましたが、
一定のレンジの中を上下すると思われます。
ただし、190.26を上に抜けると、トレンドが変りますので、注意が必要です。
6月20日の203.14で反発し、7月18日は、193.82になりました。
円/豪ドル相場については、この2週間で、大きく変動しました。
連続して、下降していましたが、大きな陽線が立ちました。
今後、トレンドが変る可能性があります。
7月2日の83.15で反発し、7月18日は、79.21になりました。
カナダドル、英ポンド、豪ドルについては、米ドルに比べて、
市場が小さく、変動幅が大きいので、為替リスクが大きくなっています。